フランチャイズ違約金の相場と算定方法

違約金の金額は、契約ごとに算定方法が定められています。
相場観を持っておくと、提示された条件が妥当な範囲かを判断しやすくなります。知っておくと備えやすくなります。

1 ロイヤリティ基準型と固定額型による違約金の算定

違約金の算定方法は、大きく2種類に分かれます。ロイヤリティ基準型と固定額型で、どちらを採用しているかによって負担額の見え方が変わります。
算定方法を確認する手順は次のとおりです。

①契約書で違約金の計算根拠が「ロイヤリティ基準型」か「固定額型」かを確認する。

②ロイヤリティ基準型なら、平均ロイヤリティ月額と、掛け合わせる月数(残契約期間など)を把握する。

③固定額型なら、金額が一律なのか、契約期間の経過で減額されるのかを確認する。

ロイヤリティの2〜4年分程度までの定めは、有効と解される傾向があります。

一般的には、平均ロイヤリティの数年分を基準とした違約金が有効と判断された裁判例があります。
ただし、有効性は契約内容や個別事情によって判断されます。
一方で、この範囲を大きく超える設定、たとえば残りの契約期間と無関係にロイヤリティの10年分に相当するような過大な違約金は、妥当性が問題視され、無効や減額の対象になりやすいとされています。

まず自分の契約がどちらの型かを見極めることが、金額を評価する前提になります。

2 判例に見る違約金の妥当額と高額条項の扱い

違約金の妥当額は、これまでの裁判例からある程度の傾向が読み取れます。
基本的な考え方は、残契約期間に対応するロイヤリティ相当額を基準にしつつ、実際に生じうる損害と比べて著しく高額な条項は制限されるというものです。
以下の表は、判例から読み取れる違約金の傾向を整理したものです。

論点傾向目安
算定の基準残期間のロイヤリティ相当額が中心月額×残存月数
有効とされる幅ロイヤリティ数年分までは認められやすい数年分程度と判断された裁判例が見られます
高額条項の扱い実損と乖離が大きいと制限される減額・一部無効

裁判例では、開店からの経過年数に応じて違約金の月数を変える定めが有効とされた例もあります。
金額の大小だけでなく、その額が本部の実際の損害とかけ離れていないかが判断の軸になります。

提示された違約金が実態と見合うかを確認する視点が欠かせません。

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